シルバーでの製作は受けておりません。
シルバーでの製作依頼が増えています
最近、「シルバーで作ってもらえませんか」というご相談が増えています。ありがたいことです。
ただ、ブリリアントジュエリーではシルバーでの製作をお受けしていません。今日はその理由を、経験から正直に書いてみます。
先に言っておきたいこと
ボクはシルバーが悪い素材だとは思っていません。ファッションとして楽しむなら、とてもいい素材です。
ただ、婚約指輪・結婚指輪として、ウチがお客様に責任を持てるかというと、持てない部分があります。それが理由です。
理由その1:とにかく柔らかい
シルバーはとても柔らかい素材です。力が加わると、すぐに変形します。
これを婚約指輪にするとどうなるか。爪が曲がって、ダイヤモンドが外れやすくなります。地金が弱いので、傷もつきます。
結婚指輪は毎日着けるものです。物を持ったり、ドアを開けたり、普通に暮らしているだけで力はかかります。
実際に、「修理してほしい」と持ち込まれたシルバーの指輪を見せてもらったことがあります。変形している、石が外れている、地金が真っ黒になっている。修理でどうにかなる状態ではないものもありました。
もちろん、持ち込まれるのは傷んだものが中心なので、全部がそうだとは言いません。ただ、ボクが見てきた範囲では、そういう状態になってしまうことがありました。
これが、ボクの経験上いちばん大きな違いです。
理由その2:重量感が違う
同じデザイン、同じサイズで作った場合、プラチナはシルバーの約2倍の重さがあります。
手に取るとすぐに分かる差で、この重さが高級感につながる、という意見もあります。逆にシルバーは、持ってみるととても軽く感じます。
もちろん軽いほうが好き、という方もいます。ただ、指輪にある程度の重みを求める方には、物足りなく感じることが多いと思います。
理由その3:黒ずみ対策のメッキと相性が悪い
シルバーは黒ずみます。それならロジウムメッキをかければいいのでは、と思われるかもしれません。
プラチナの指輪も、仕上げにロジウムメッキをかけます。シルバーにも同じメッキをかければ、見た目はほとんど同じ白さになります。
ただ、ボクの経験では、シルバーにロジウムメッキをかけると、白い斑点が出てしまうことがありました。シルバーとロジウムは、相性があまり良くないと感じています。
ニッケルメッキという方法もあります。ただ、これをすると、いわゆる安いシルバーアクセサリーという印象になってしまいます。宝飾品として、婚約指輪や結婚指輪にはふさわしくないと思っています。
黒ずみを防ぎたいのに、きれいな方法がない。ここもおすすめしづらい理由です。
理由その4:サイズ直しをしていないので、保証ができない
ブリリアントジュエリーでは、シルバーのサイズ直しをしていません。
サイズ直しができないと、サイズが合わなかったときは作り直しになります。しかも、費用は最初に製作したときと同じだけかかります。
お客様にそれを負担していただくわけにはいきません。かといって、ウチが毎回負担するのも難しいです。
保証が担保できないものを、一生ものとしてお渡しするのは、ボクはやりたくありません。
それでもシルバーが気になる方へ
予算を抑えたい、まずは試しに作りたい。そのお気持ちは、よく分かります。
その場合は、シルバーを扱っている他のお店をご検討いただくのも、一つの方法です。無理にウチで作る必要はありません。
ただ、毎日着ける結婚指輪なら、プラチナやゴールドのほうが、長い目で見て安心です。これは押し売りではなく、ボクが実際にそう思っているところです。
まとめ
シルバーをお断りしているのは、素材が悪いからではありません。
柔らかくて変形しやすいこと。重量感が違うこと。黒ずみ対策のメッキと相性が悪いこと。サイズ直しをしておらず、保証が担保できないこと。この4つが理由です。
ただ、いちばん正直な気持ちを書くと、こうです。
シルバーの指輪は、ファッションとして楽しむ分にはいいと思います。でも、長く使う婚約指輪や結婚指輪として考えると、ボクが修理で見てきたような状態になってしまう姿を、どうしても想像してしまいます。変形して、石が外れて、真っ黒になった指輪が大切にされているようにはボクには見えませんでした。
お客様が大切に使うつもりでも、素材のほうが追いつかない。それがボクの心配です。
素材選びで迷っているだけでも大丈夫です。ご予算やお好みのご相談は、いつでもお気軽にどうぞ。
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