婚約指輪が生まれるまで|ブリリアントジュエリーの製作工程


婚約指輪は、見た目の美しさだけでなく、見えない部分の丁寧な仕事によって完成します。ブリリアントジュエリーでは、熟練職人が原型づくりから石留め、仕上げに至るまで、すべての工程を誠実に手がけています。その一つひとつの工程に、確かな技術と想いが込められています。

機械ではなく、手の感覚で生まれる“本物の輝き”


ブリリアントジュエリーでは、一本のプラチナの延べ棒から、ひとつの婚約指輪を丁寧に作り上げています。
ここでは、その制作過程を「鍛造製法」を中心にご紹介します。

指輪の作り方には「鍛造」と「鋳造」の二種類があります。
今回は、職人が一打ちずつ叩きながら金属を鍛え上げていく──強く、美しい“鍛造製法”です。

婚約指輪が出来るまで

プラチナの延べ棒から婚約指輪へ


まずはプラチナの塊を高温で熱し、叩きながら整形していきます。
納得がいくまで何度も叩き、金属を鍛えながら先端を丸く仕上げていきます。

プラチナを叩き整形する工程

次に、ダイヤモンドを留めるための台座(石枠)を作ります。
丸く成形した地金に切り込みを入れ、爪を作るための基準を整えます。

見た目は簡単そうに見えますが、地金は非常に硬く、力加減ひとつで仕上がりが変わる繊細な工程です。

石枠の制作工程

ドリルで中心に穴を開け、糸ノコで斜めに切り込みを入れます。
台座を一度切り離し、先の尖った棒で上から叩くと、5本の爪が立ち上がります。

婚約指輪 石枠づくりの様子

ロー付け(溶接)の工程では、火加減が命。酸素バーナーの火力を微調整しながら、台座を丁寧に固定していきます。

ロー付け作業風景

糸ノコとヤスリを使って爪を削り、少しずつ細く整えます。
「削る、削る、削る」の繰り返し。職人の感覚で少しずつ理想の形を作り上げていきます。

爪を削る職人の手元

こうして完成したのが、5本爪の石枠。
太かった爪が繊細に整い、ようやく婚約指輪の形が見えてきます。

指輪の腕を作る


続いて、指輪の腕(リング部分)を作ります。
もちろん最初から形があるわけではなく、こちらもプラチナの塊から叩いて伸ばして成形します。

指輪の腕を成形する工程

熱して叩く、また熱して叩く──この繰り返しこそが鍛造製法の基本。
金属を鍛えることで密度が高まり、滑らかで丈夫なリングになります。

丸く整形した後、芯棒に通し、木づちで叩きながら“真円”に仕上げていきます。
叩いたときの音で、形の精度を判断する熟練の技。
わずかな違いも耳で聞き分けて調整します。

リングを芯棒で成形する職人

腕が完成したら、石枠と接合します。試しにダイヤモンドを置いて全体のバランスを確認します。

指輪の仮組み確認

爪の内側や腕の部分を磨き上げ、地金を締めることでツヤが生まれます。
この丁寧な下磨きが、後の輝きと着け心地を左右します。

指輪全体を磨く工程

ダイヤモンドを留める ─ 指輪の命を吹き込む


爪の一本一本にダイヤモンドを引っ掛ける「溝」を彫り、慎重に石を留めていきます。
一瞬の気の緩みも許されない、緊張感のある工程です。

ダイヤモンドを留める職人の手元

石留めが終わると、爪の位置や角度を整え、ヤスリで丸みを出します。
引っかかりをなくすため、滑らかに磨き込むのも職人の感覚に頼る部分です。

爪の磨きと仕上げ

全体をさらに細かく磨き上げ、ダイヤモンドカラットの刻印を入れて最終仕上げへ。

完成した婚約指輪

完成 ─ 職人の想いを込めて


こうして一本の婚約指輪が完成します。
火を扱う緊張感、叩く音、磨く手の感触──そのすべてが職人の手によって生み出された証です。

ブリリアントジュエリーの指輪は、機械では決して再現できない“人の手の温もり”とともに作られています。
一本一本に込められた想いが、あなたの大切な瞬間を永遠に輝かせます。

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ブリリアントジュエリーの婚約指輪一覧