1カラットの婚約指輪を反対される

希望の婚約指輪を反対される事は意外と多いんです。
たまたま見つけてしまって面白かったので。まずは読んでみてください。
結構こういったお話があってどうしたら良いですかって聞かれる事があるんですよね。
1カラットだなんて30歳そこそこのお嬢さんが持つ指輪ではない!
義母さんが、
「無理し過ぎ。1カラット身に付けても本物には見えない オモチャみたいよ!!やめなさい!分相応なものにしなさい!」
と話したそうです。でも、宝石屋として話すと、30歳そこそこで1カラット一粒ダイヤモンドの婚約指輪がオモチャに見えるという事もなさそうな気がするんですよね。比べてみれば分かるんですが本物のダイヤモンドと偽物のダイヤモンドはかなり違うんです。
ダイヤモンドでポピュラーなのは57面体か58面体なんです。カットの多さという事に繋がるんですけど偽物のダイヤモンドはここまで多くのカットは作れないので、基本的な輝きは全く違うんですよね。
問題の本質は別の所にありそうです。
といっても、ここで義母さんが言っているのは本当はそういう事じゃないんでしょうね。
とはいえ、最終的には一粒1カラットの指輪ではなくトータル1カラット超えの指輪を作ったとの事なので納得はされていると思います。
ただ、宝石屋の意見としては本人が納得しているなら問題ないと思うんですけどちょっと残念なんですよね。ボクのネットショップのページに、
「採掘される天然ダイヤモンドの原石は、大きいものほど、採掘量が絶対的に少なく、希少価値がぐんと高くなります。それによって売買される価格も左右されることになります。
大きさが2倍の場合、価格は2倍ではなく、それ以上となるので、カラット数が大きければ大きいほど、価値が上がり、1カラット当たりの単価も上がるということです。つまり、
1カラットが仮に50万円なら、2カラットは 2 x 2 x 50 = 200万円、3カラットは 3 x 3 x 50 = 450万円といった具合です。
一般的にカット済みのダイヤモンドはダイヤモンド原石の半分程度の大きさになると言われています。現在大粒のダイヤモンドは、ダイヤモンド原石からあまり効率よく採れなくなってきています。
ボクは実際に原石を見た事がありますが、やっと手に持てるほど凄く大きかったのですが、カットされたあとのダイヤモンドは1カラットにも満たない大きさでした。
なので、ラウンドブリリアントカットの1カラットのダイヤモンドと言うのは採るのが本当に大変なものなのです。」
一粒ダイヤモンドの価値が段違い
と書いてます。小さなダイヤモンドを1カラット集める事と一粒の1カラットダイヤモンドは価値が全く違うって事なんですよね。決してオモチャに見える事もなくて本物の輝きを感じる事が出来ます。
確かに1カラットより小さくても品質によっては輝く事もあるんですが、基本が全く違うので同じ品質であれば輝きの質は何倍も変わってくるんです。
決してこの方の選択を否定しているものじゃないんですが、価格的には違いますけど1カラットの一粒ダイヤモンドも悪くないと義母さんにオススメしたいですね。
もしかすると、自分も欲しくなるんじゃないかな(^^)