サウロンの指輪を、結婚指輪に。ロード・オブ・ザ・リングを本物の貴金属で作ったら
サウロンの指輪を、結婚指輪に。
「ロード・オブ・ザ・リング」の指輪を、本物の金属で作ったらいくらになるか。宝石屋として、映画や漫画に登場するアクセサリーを見るたびに、職人の目で「これは何グラムか」「地金は何か」と計算してしまいます。もう職業病です。
このシリーズでは、そういった計算を正直に書いています。ただ、今回だけは少し違います。実際に作って、販売しているからです。
映画も好き、本はもっと好き
私はこの作品が好きで、映画はエクステンデッドエディションまで見ています。前日譚にあたる「ホビット」シリーズも合わせてとても面白く、現在は色々な配信サービスでも見られますので、未見の方にはぜひ一度見ていただきたいです。ロード・オブ・ザ・リングだけで3作合わせると9時間ほどになりますが。
原作小説も好きです。全7巻あり、昔言葉で書かれているため読むのに苦労しますが、それでも数年に1度は読み返しています。読むたびに新しい発見と驚きがあります。映画より本のほうが内容は深く掘り下げられていて、個人的にはより面白いと思っています。新作も準備されているそうですし、まだまだこの世界は続きそうです。
そういう背景がありますから、職人として「本物の貴金属で作ったらどうなるか」という考えが頭から離れませんでした。
5本のサンプルと、ひとつの決断
製作にあたって、公式サイトをはじめ様々なサイトで寸法を調べ、さらにAmazonでシルバーのサンプルを5本購入しました。それぞれの寸法を実際に手で確かめながら検討したのですが、同じ「一つの指輪」のサンプルでも幅や厚みが微妙に違うことに気づきました。どれが正解というものはなく、最終的には宝石屋として現実的なサイズ感を私自身が判断して決めました。
寸法の決め方にも工夫が要りました。作中では指輪が身につける者の指に合わせて伸縮するため、正確な寸法が存在しないのです。そこで、主人公フロドが指輪を着けているシーンを何度も見て、幅と厚みをある程度推測しました。ただし、フロドはホビットという種族で身長は1メートルほどですから、そのままでは現代人には合いません。現代人の手に合わせるとこのくらいだろうと判断し、寸法を決めたのでした。
モルドールの言葉を刻むことはしていません。ただ、プラチナで試作した時の重量感は相当なものでした。「これ、なんぼになるんやろう」と思ったのを覚えています。
3モデルの違い
現在、3モデルを展開しています。
プラチナモデル(30万円〜)は、静かな輝きとプラチナ特有の耐久性が特徴です。一生使うことを前提に選ぶなら、これです。
→ ひとつの指輪:プラチナモデルはこちらのページです。
K18ゴールドモデル(50万円〜)は、3モデルの中で映画の指輪の色に最も近く、あの黄金の輝きを本物の18金で再現しています。
→ ひとつの指輪:ゴールドモデルはこちらのページです。
プラチナとゴールドの違いは、主に重量感です。プラチナはゴールドの約1.6倍の重さがあります。ゴールドが軽いわけでは決してないのですが、ゴールドを持った後にプラチナを持つと「おもっ」と思います。比重の差がそのまま手の感覚に出るのです。
ジェットブラックモデル(30万円〜)は、プラチナ900をベースにブラックメッキを施した、3モデルの中で最もダークな一本です。
→ ひとつの指輪:ジェットブラックモデルはこちらのページです。
このモデルをプラチナベースにしたのには理由があります。重量感を感じてもらいたかったこと、そしてゴールドより価格が手頃になることです。仕上がりはプラチナやゴールドのような光沢とは異なり、少しマットな質感と肌触りになります。それがまた、この指輪の持つ暗さや重さとよく合っています。
それでも、作ったのは本当のことです
「サウロンの指輪を、結婚指輪に。」我ながら大胆なコンセプトだと思っています。でも、作ったのは本当のことです。
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こういった「気になっていたけど聞けなかった」話に、できるだけ正直にお答えしていきたいと思っています。
ご興味がありましたら、いつでもお問い合わせくださいね(^^)