ピンクダイヤで失敗して年収が吹き飛んだお話。

若い頃は失敗します。
もう20年ほど仕事をしていると色々と失敗しているもんなんです。今でも失敗しますし若い頃も失敗します。その中で失敗した中の1つ、ピンクダイヤの指輪の失敗談です。
実は宝石業界も委託販売が盛んです。
今もそうですが昔から宝石業界は在庫を抱えて商売をしている所は大手が多く、ほとんどが委託販売がメインです。要するに商品を売ってくれる人に商品を貸して売ってもらうという形です。宝石屋とは言え宝石は高額ですからね。
それにお店に持ち込む人が同じだと商品も同じになってくるので、色々な所から委託を引き受けると違った商品を並べる事が出来るという事になり、必要な形態なのかも知れません。
肝心の失敗談
失敗談とはいえ、金額にすれば年収が吹き飛ぶくらいの失敗です。その日は委託先の人がやってきて、こちらが新しい商品などを貸し出す時に伝票を書くんです。アナログですけど小さな会社はそういう世界なんです。で、伝票を書くんですがその時に価格を一桁間違えて書いてしまったんです。
通常、そういった伝票を書く場合商品を見ながら書くんですが、その時にも商品を見ていたものの全然気づかなかったんです。。。
そうして、数週間後に商品を回収し整理をするんですが、運悪くそのピンクダイヤの指輪が売れていたんです。凄い喜んでお礼をしたんですが、その時納品書を書く時に委託時の伝票を見ると・・・
一桁違う・・・
実際の価格を言うと、350万円の商品を35万円で貸し出していた訳です・・・お客さんからは35万円しか入ってこない訳で315万円は赤字です。それも大赤字。。。
社長も一緒だったのでその場で報告し、貸出先の方にも正直に事情を話しました。その方も長い付き合いだったので事情を理解してくれました。利益もなしで支払いをしてくれましたが、大赤字には違いないのです。それでも社長は怒りませんでした。
「君のミスは俺のミスだから」
という言葉を言ってくれて少しは救われましたが、自分を責める事には変わりなく大いに反省をしたのでした。結局赤字分は会社が持ってくれてボクの給料も下がる事なくそのままでした。
今考えても恐ろしくて思い出したくないです
当時は社長と2人の会社だったので、社長も相当ショックだっと思うんですが、そういう仕草は一切なく経理をしていた社長の奥さんにも「良いのよ。もう終わった事だし、しょうがないじゃない。」と言ってくれてボクの首は繋がりました。
今考えても社長夫婦がかなり大らかに育ててくれた事には感謝していますが、あの時の事を思い出しても感謝しかありません。
その後の対応としてはチェックを自分なりにやり替えたり、ルーティンワークと考えずに違う状況を作り出し間違いをなくす努力をしました。
今考えても恐ろしく、自分に従業員がいたとしてそういった社長のような対応が出来たか自信がありません。
しかし・・・もうあんな失敗は二度としたくないし、絶対にしません(^^;)