18金と24金は何が違うの 宝石屋が教える金の基礎知識と純金がジュエリーに向かない理由
純金と18金の違いとは 宝石屋がやさしく教える金の基礎知識
金やジュエリーに興味があっても、純金と18金の違いを正しく説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか。先日も異業種の方から、純金と18金は何が違うのかというご質問を受けました。ボクたち宝石屋にとっては当たり前のことでも、一般の方には少し分かりにくい部分ですよね。
今回は18金や24金といった言葉の意味から、なぜジュエリーには18金が使われるのかという理由まで、算数のブロックに例えながら分かりやすく解説していきます。
24金や18金という数字の意味 なぜ金は100が満点ではないのか
プラチナの場合はPt950のように1000を基準にした分かりやすい数字が使われます。しかし金の場合は24金という中途半端に見える数字が最高純度になります。なぜ100パーセントで表さないのか不思議に思いますよね。その理由は金の歴史の古さにあります。
金は何千年も昔から人間に親しまれてきました。当時の人々にとって24という数字は半分にしたり3等分にしたりと計算がしやすい魔法の数字だったのです。その古代のルールが現代のジュエリー業界でも基準としてそのまま残っています。つまり24金とは混じり気のない100パーセントの純金のことなのです。
純金の最大の弱点 ジュエリーに向かない理由
24金つまり純金はサビることがなく永遠に輝き続ける素晴らしい金属です。しかしアクセサリーとして使うには大きな弱点があります。それは金属として非常に柔らかいということです。
もし純金だけで婚約指輪や結婚指輪を作ってしまうと、重い荷物を持ったり電車のつり革を強く握ったりしただけで簡単に変形してしまいます。落とした時の傷も深く入ってしまいます。一生大切にしたいジュエリーがすぐに曲がってしまっては困りますよね。そこで昔の職人たちは金の輝きを保ちながら強度を上げる方法を考え出しました。
18金は魔法の配合 24個のブロックで考える金の違い
ここで純金と18金の違いを24個のブロックでできた板チョコに例えて説明してみます。

24個のブロックすべてが金でできているのが24金です。この純金の板チョコからブロックを6個だけ取り外して、代わりに銀や銅といった硬い金属のブロックを6個はめ込んでみます。すると18個の金と6個の別の金属でできた新しい板チョコが完成しますよね。これが18金と呼ばれる金属の正体です。
全体24のうち18の割合で金が含まれているから18金という名前になっています。このたった6個の別の金属を混ぜるだけで、純金の柔らかさが嘘のようにカッチカチで丈夫な金属に生まれ変わるのです。この混ぜる金属のことを割金と呼びます。
ピンクゴールドも作れる 割金がもたらす色のアレンジ
18金にするメリットは丈夫になることだけではありません。混ぜ合わせる6個の金属の比率を変えることで、金の色合いを自由にアレンジできるという素晴らしい特徴があります。
例えば銀よりも銅を多く混ぜ合わせると、黄金色の中にほんのりと優しい赤みが生まれます。これが女性に人気の高いピンクゴールドです。ボクもこの肌馴染みの良いピンクゴールドの色合いが一番好きなのですが、強度を上げつつ美しいカラーバリエーションを生み出せるのが18金の大きな魅力です。
まとめ 18金は美しさと強さを兼ね備えたジュエリーの最適解
純金と18金の違いはお分かりいただけましたでしょうか。18金はただ金の純度を下げて価格を安くしている金属ではありません。美しい金を毎日の生活で安心して身につけられるように、昔の職人たちが生み出した最高の配合なのです。
これからジュエリーを選ぶ際は、ぜひこの24個のブロックのお話を思い出してみてください。ブリリアントジュエリーでもこの18金の素晴らしい特性を活かして、皆様に長く愛用していただける確かな品質の指輪をお届けしています。