「定番」か「実用性」か。迷ったときに大切にしてほしい一つの基準
婚約品は指輪じゃなくてもいい —— 毎日つけるものだからこそ
婚約といえば、指輪。そういうイメージが世の中には根強くあります。プロポーズのシーンでは小さなケースを開けて、ダイヤの指輪を差し出す。ドラマや映画でも、そういう場面が繰り返されてきました。
でも、ボクが長年この仕事をしてきて感じるのは、婚約品の形はひとつじゃない、ということです。
こんなXのポストを見ました。
正直…婚約品が指輪じゃなくてネックレスだったことに、ずっとショックを受けてる😭
彼としては
- ネックレスの方が使いやすい
- サプライズしたかったけど、指輪はサイズが分からなかった
って理由らしい。
でも私はネックレスをほぼつけないし、
昔から婚約指輪にすごく憧れがあった。
彼なりに心を込めて選んでくれたのに、
婚約指輪が良かった、っていう
モヤモヤが残っててつらい😢
全力で喜びたいのに悲しみもあって、
そんな自分にも嫌気がさすよ。
婚約ネックレスも、婚約ピアスも、実際に作ってきました
ブリリアントジュエリーでは、婚約指輪だけでなく、婚約ネックレスや婚約ピアスも製作してきました。珍しいと思われるかもしれませんが、需要は確かにあります。
指輪を作ったけれど、タンスの肥やしになってしまった。そういう話は、この業界にいると珍しくありません。せっかく大切な気持ちを込めて選んだのに、日常でつけられないなら、それは悲しいことだとボクは思います。
なぜ、ネックレスやピアスを選ぶのか
実際にネックレスを選んだお客さまの中には、仕事柄どうしても指輪がつけられない方がいました。医療や料理、製造など、手元に何かをつけることが難しい職業は少なくありません。そういう方にとって、ネックレスは「毎日つけられる」という点で、むしろ自然な選択なんです。2人で話し合って、「どうせつけるなら毎日つけられるものにしよう」と決めた、というケースもありました。
ピアスを選んだ方もいます。もともと指輪があまり好きではない、ネックレスをつける習慣もない、でもピアスなら肌身離さずいられる。そういうシンプルな理由でした。シンプルなデザインなら流行り廃りもなく、長く愛用できます。
「毎日つけられるもの」を提案すると、どうなるか
ボクもお客さまに、「毎日つけるなら機能的なデザインの方が使いやすいですよ」と提案することがあります。一見、合理的な話です。
でも実際には、オーソドックスなデザイン、婚約指輪らしい婚約指輪、そういうものへの憧れや安心感が、多くの方の心の中にあります。機能性の話をしても、最終的には「やっぱり定番のかたちがいい」という気持ちが優先されることが多い。それが現実です。デザインの話と、気持ちの話は、必ずしも一致しません。
本当に大事なのは、形じゃなくて「毎日つける」という心遣いだと思う
指輪かネックレスかピアスか。そこだけにこだわっても、あまり意味がないとボクは思っています。大事なのは、相手のことを考えて、2人で話し合って、「毎日つけられるもの」を選ぼうとした気持ち、そのプロセスじゃないでしょうか。
ちょっと話が飛びますが、ボクの祖母がよく言っていました。お墓参りに行く前に「ちゃんとした格好じゃないと」と気にしていたら、「そんなんどうでも良いねん。行くだけでご先祖さんは喜んでくれる。」と。形式より心、ということです。でも同時に、「行く」という行動に気持ちを乗せることが大事、ということでもある。ジュエリーも、同じだとボクは思っています。
「毎日つけてほしい」という願いを、その人にぴったりな形で
ブリリアントジュエリーは、指輪にこだわっているわけではありません。指輪でも、ネックレスでも、ピアスでも、あなたが毎日つけたいと思えるものを一緒に考えたい。
大切な気持ちを込めたジュエリーが、引き出しの中で眠ってしまうのは、やっぱりもったいないと思っちゃいますよね(^^)