結婚指輪は、作った後のことを考えて選んでほしい。
京都で見た行列
先日、京都の三条を歩いていたら、カップルが列を作っているお店がありました。
2人で結婚指輪を手作りできる体験工房です。すごく混んでいました。
あの行列を見て「これは良いな」と思いました。自分たちで削って、磨いて、形にした指輪。2人の記憶が刻まれます。個人的にそのお店はとてもいい雰囲気が漂っていて、実は外からですが写真を撮りました。
その体験の価値は本物で、職人にも作れないものです。
ただ、ボクにはひとつ気になることがあります。あの列に並んでいるカップルたちは、指輪を作った後のことを考えているだろうか、と。
体験工房で作った指輪が、断られた
こんなことがありました。
体験工房で作った結婚指輪を持って、ブリリアントジュエリーに来られたお客様がいます。サイズが合わなくなったので直してほしい、という相談でした。
最初に作った体験工房に依頼したところ、断られたそうです。
実はこれ、珍しい話ではありません。購入したお店でも、サイズ直しを断られることはとても多いのです。ボクは正直、それは無責任だと思っています。
どうして断るのか——業界の構造
今のジュエリーショップのほとんどは、「売るだけ」です。メンテナンスは別の話、という考え方のお店が多い。そういったお店が取引しているのは完成品を卸す業者さんだけで、修理や加工の職人とは直接つながっていません。
では、もしそのお店がサイズ直しを受けたらどうなるか。
販売店 → 業者 → 業者 → 業者 → 製造元
こういう流れになります。間に何社入るか分からない。それぞれの業者が利益を乗せますから、本来1万円のサイズ直しが、気づけば数万円になっていることもあります。場合によっては、指輪の購入代金よりサイズ直し代の方が高くなることすらあります。
そんな金額をお客様に請求できますか?できません。だから断るのです。断った方が、お店にとっては得策なのです。
もちろん、サイズ直しや新品仕上げといったメンテナンスをきちんと受けてくれるお店もあります。ただ、そういったお店は多くないのが現状です。
生産から販売、メンテナンスまで
ブリリアントジュエリーは生産から販売、メンテナンスまで、すべてを自分たちで受け持っています。間に業者が入りません。ボクとスタッフで実際に受け持っていて職人さんに出しに行ったり送ったりしています。
だから余計なコストがかからず、適正な価格でサイズ直しも仕上げ直しも対応できます。
職人は、父の代から受け継いだ技術と信頼で仕事をしています。同業者の職人が「勝てない」と認めた腕を持つ仲間たちです。ボクが安心して任せられる職人です。
先ほどのお客様は、サイズ直しと仕上げの両方をお任せいただきました。仕上がりを見て「物が違う」と言ってくださいました。それから今も、お手持ちのジュエリーをすべてうちに任せてくださっています。
どちらを選んでも、大切にしてほしい
体験工房で2人の思い出を作ることも、職人に一生モノを頼むことも、どちらも正解です。
ただ、選ぶときにひとつだけ考えてほしいことがあります。
結婚指輪は、一生使うものです。年齢とともに指のサイズは変わります。傷もつきます。気に入っているからこそ、長く綺麗に使いたいと思うはずです。
その指輪を、作った後も面倒みてくれる人がいますか?
ブリリアントジュエリーはサイズ直しはもちろん、最悪の場合は作り直しまで対応します。石を外してサイズ直しをする事があります。
もちろん、指輪のデザイン上どうしてもサイズ直しが出来ない場合もあるのは本当です。
ただ、なぜそこまでするのか。これはボクの美学なのですが、理由は単純です。最終的に美しいものを着けてほしいし、ボクが綺麗だと思うものをつけて欲しいというそれだけなんです(^^)
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