指輪の石留めは爪留めと伏せ込みどっちが良いのか?

爪留めと伏せ込みはダイヤモンドの留め方です。
ダイヤモンド入りの指輪はダイヤモンドが外れないように爪留めと伏せ込みという方法があります。
本当はもっと色々な留め方があったり、その留め方にも名前があったりするのですがそれは今回は考えず、代表的な2つの留め方の説明です。
爪留めの代表はティファニー爪と呼ばれる爪です。
爪留めはティファニーに代表される普通一般の留め方でダイヤモンドの輝きを引き出す留め方ですね。通常留める爪は6本をイメージしますが、実際には2、3、4、5本と言った本数があります。8本もあったりと意外とバリエーションが多いです。
爪留めの良い所は、ダイヤモンドに最低限しか地金が被らないので、ダイヤモンドがより輝くという所ですね。
逆に悪い所は服などに引っかかってしまって爪が広がってしまう所ですね。結構厄介な時が多いですよね。
それでも、その悪い部分より良い部分の方が強いので婚約指輪には爪留めの文化があるんじゃないかと思っています。
伏せ込みはダイヤモンドが外れにくかったり背を低く出来ます。
そして、伏せ込みです。地金にダイヤモンドを埋め込んだ留め方で爪留めでは安心できないといった方に需要が多いです。地金を使ったデザインを活かす事が出来る留め方です。
爪留めの場合はダイヤモンドが一段上にあるイメージですけど、伏せ込みの場合はダイヤモンドがデザインの一部となるので、低く抑えたようなデザインになって服などに引っかかりにくくなったり、デザイン的にも普段使いしやすいデザインになります。
留め方の呼び方もそれぞれです。
実は伏せ込みの留め方の呼び名は伏せ込みの他に「ふくりん留め」「殺し留め」といった名前があります。普通では伏せ込みといった方が通じやすいのかなと思います。また職人さんによっても言い方が違っていたりして面白いんです。
どちらが婚約指輪に向いているというのはなかなか難しいと思います。人によって希望は様々ですからね。
婚約指輪の場合の受注は爪留めが7割くらいです。
ブリリアントジュエリーでの受注だと、ちょうど半分半分といった感じです。やっぱり難しいですね(^^;)
ボクがお客さんにオススメしているのはどちらかと言うと爪留めの方がデザイン的にもシンプルですし、婚約指輪と分かりやすいので爪留めの方が多い気がします。
どちらにしてもお客さんの希望をいろいろと聞いてアドバイスしているので、お手伝いに徹する感じですね(^^)