ダイヤモンドは縮む?!

掲示板でのコメント
少し前に掲示板のまとめサイトで見たんです。「ダイヤは縮む」と。
長年宝飾業をしていてそんな事は聞いた事ないですし、実際に縮む事はないので、例えとして書いたのかなと思っています。
→ https://togetter.com/li/1841936
何言ってんだ!
実際に読んでみると実際に縮むと書いてらっしゃる方もいるのですが、そんな訳ないじゃないですか。ダイヤモンドを1,000度以上の炎で炙ると消えてなくなりますが、使ったり保存しているだけで縮むなんて事はないです。
本当の理由は・・・
これ、昔から展示会などの営業トークで使うのですが、良い大人になると大振りなジュエリー(指輪やネックレス)をオススメされますし、実際に似合います。
その時の営業トークは、「指が綺麗じゃなくて・・・」と仰る女性に「指ではなく、この指輪に注目してもらう事をオススメします!」というやり取りがあります。
つまり、指というより肌は年齢とともに衰えます。これだけは隠せません。だから、大振りなジュエリーに注目を集めるという作戦です。
ダイヤモンドが縮むのではなく、指や手が大きくなっている。
これが本当の理由だと思います。ダイヤモンドには鑑定書というものがあります。
これにはダイヤモンドの縦横厚さが記されています。数年後数十年後に縮んでいるとは思えません。AIに聞いても下記のように答えました。
「ダイヤモンドが縮む」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは誤解に基づいています。ダイヤモンド自体は、通常の使用環境で縮むことはありません。しかし、いくつかの要因で「縮んだ」と感じることがあるようです。以下に詳しく説明します。
- ダイヤモンドが縮むと感じる理由:リカット: ダイヤモンドが欠けたり割れたりした場合、修復のためにリカット(研磨し直す)ことがあります。この際、元のサイズよりも若干小さくなるため、「縮んだ」と感じることがあります。
- 爪の変形:指輪などの宝飾品にダイヤモンドが留められている場合、長年の使用で爪(ダイヤモンドを固定する金属部分)が変形することがあります。爪が緩んだり変形したりすると、ダイヤモンドが小さく見えたり、位置がずれたりすることがあります。
- 錯覚:年齢を重ねると指の形が変わることがあります。そのため、以前はぴったりだった指輪が小さく感じられ、ダイヤモンドも一緒に小さくなったように錯覚することがあります。
- 汚れ:ダイヤモンドは油分や汚れが付着しやすい性質があります。長年使用していると、表面に汚れが蓄積し、輝きが失われることがあります。輝きが失われると、小さく見えたり、くすんで見えたりすることがあります。
- ダイヤモンド自体の性質:ダイヤモンドは非常に硬い物質であり、化学的にも安定しています。通常の使用環境(温度や湿度など)で変質したり、縮んだりすることはありません。ただし、以下のような場合には注意が必要です。
- 強い衝撃:ダイヤモンドは硬い反面、衝撃に弱い性質(劈開性)があります。強い衝撃が加わると、割れたり欠けたりすることがあります。
- 急激な温度変化:急激な温度変化により、内部にひびが入る可能性があります。
- 高温:極端な高温に長時間さらされると、表面が変質する可能性があります。
結論
ダイヤモンド自体は通常の使用環境で縮むことはありません。しかし、リカット、爪の変形、錯覚、汚れなどの要因で「縮んだ」と感じることがあります。
上記の点を除き、基本的にダイヤモンドは変質する事がありません。だからダイヤモンドの価値は永遠と言われるのです。
ボクはダイヤモンドを多く扱ってきましたが、上記に書いたようにダイヤモンドが縮むのではなく、指が太くなったりするので、相対的にダイヤモンドが縮むように錯覚していると思っています。